旅は何を食べたかでその印象は大いにかわる。
7年前からはじめた毎年一月のイタリア旅行、
リラからユーロ(イタリア語ではエウロ)に変わった直後の
今回は焼き鳥屋経営の我が弟と一緒の旅。イタリア洋服のエレガントに
触れる旅というだけでなく食材さがし、イタリア料理の本質に
触れるのも今回の旅のテーマでもあった。

イタリア料理というのはない。そこには地方の家庭料理があるのみだと言われる。
しかし、アンティパスト(前菜)プリモ(パスタかスープ)セコンド(肉か魚のメイン)
という時系列でたべるところが唯一イタリア料理としてのアイデンティティか。
とにかく6日間の滞在中、健康を維持しながらどれだけ旨い物を探せるかが勝負。
生ポルチーニも白トリュフも終わった季節だが、冬の食べ物が豊富な頃でもある。

第一日目

名古屋からのべ15時間でフィレンツエへ。
今回はフィレンツエ中央市場 すぐ横のホテルをとる。

着いて直ぐの夕食は市場すぐ近くの有名かつお値打ちなトラットリア、ZAZAへ
向こうで待ち合わせた同業者2人とあわせて4人で行った。
まずアンティパストミスト、つまり盛り合わせ。イタリアではまずこれを頼むと
大体の店の実力がわかる。ZAZAのはまずプロシュートサラミの盛り合わせに
小さな肉のコロッケ、きのこ炒めをパンに乗せた物
そのうえ丸く焼いた薄焼き卵にゴルゴンゾーラのたれが
掛かったもの、これがうまい。しかし4人分たのんだので多すぎた。
ワインはエチケッタ(ラベル)もちゃんとZAZAと店名が入っている
ハウスワインの赤。イタリアではぼくは大体ハウスワインしか飲まない。
イタリア語でヴィ−ノデラカーザ。安くて一番うまいと相場がきまっている。

パスタはキノコのタリアテレと白トリュフのタリアテレ
これは季節ではないのであまり香りはなかった。

そしてフィレンツエ名物Tボンステーキ。狂牛病で最近まで
食べられなかったが解禁されたらしい。レアをイタリア語では
アラサングエ=血まみれという。1kgの肉と格闘する。

ZAZAのアンティパストミスト4人前
これに薄焼き卵ブルーチーズ風味4枚が付く。

二日目 
朝、マーケットに行く。フィレンツエの市場は中心街に近くてとても楽しい。
いつも訪問するポイントだ。いろいろ物色。このひは乾燥イチゴをゲット。
町をあるくとメインストリートにトリュフのサンドイッチ屋を発見。
ほんの小さいサンドイッチだがとてもエレガントな風味。
こういう店はフィレンツエらしい。

昼はまたZAZAへ。こんかいはビールとピザでのどを潤す。
豆を煮込んだスープ、この店のリボリータは旨い。

夜もまたZAZAに行く。
この日はステーキの上に山盛りのルッコラをのせたタリアータを食べる。 
肉の上にマスタードを塗るのがこの店風。
肉の風味とマスタードとルッコラのほろ苦さが大人の味。また食べたい。
ZAZAはオリーブオイルもオリジナルを使用。香ばしくいいオイルを使っている。
おみやげに分けて貰ってきた。

この日ははしごをしてワイン作りの名家アンティノリの経営するワインバー
カンネッタアンティノリに飲みに行く。エレガントな店はワインを楽しむ人で
いっぱい。大体の人がサンタクリスティーナ2000を飲んでいたがせっかく来たので
ティニャネロ1997を頼む。カベルネソービニオン20%サンジョベーゼ80%で
かなりタンニンの強い男性的ワインだ。

現地でキャンティを
飲むと炭酸を舌で感じる。このわけはわからない。

フィレンツエ中央市場にて
ローズマリーがあしらってあって
オーブンにぶち込めば極上の肉料理ができる。
これが格安。イタリア人が羨ましい。

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