5日目

ローマの遺跡めぐりの昼は川向こうのトラステベレで
ビールと薄焼きピッツア。2年前はピッツアの発祥地ナポリに
いって極上のナポリピッツアを食べた。
ナポリはふかふかパン系、そして日本でもよく見かける
薄焼きピッツアの発祥の地がこのローマ、トラステベレとされている。

ピッツアは当然いけるが付け合わせに頼んだキノコの炒め物が
意外と旨く、遠く名古屋にいる女房の料理をおもいだす。

この日の夕食も(仮称)アントニオの店にいって子羊を食す。
われわれは餓鬼か、
それとも求道者か。


ピッツアと妻の作る味に似ているキノコ炒め

 

第6日目

昼前から地下鉄、バスを乗り継いで白ワインの名産地
フラスカーティを目指す。
ローマに隣接している町だが、ローマを遠く眺める丘の上で
ローマとは雰囲気は全然違う。町の中心の広場の横の丘には
広大な古いイタリア式庭園がある素敵なまち。

狭い小路を散策するとぼろぼろの家にBIANCO ROSSOとの
さらにぼろぼろの看板があった。おそるおそる中を覗いてみると
3人の老人が飲んでいる。ピンときて入ってみることにした。
そこは酒蔵直営の居酒屋だったのだ。フラスケッタと言うらしい。
居酒屋と言ってもつまみはなし。本来的意味の居酒屋。
で有名な白を頼む。

日本でフラスカーティは
潮の味を感じるワインと本で読んだことがあるが
本場で飲む味とはこういう味だったか。
包み隠す物が何も無いストレートな味。印象がぜんぜん違う。

ブドウとその地の水をダイレクトに感じる味。すっぴんの田舎の美人。
これに比べると日本に輸入したフラスカーティは
化粧をほどこしてある感じ。いい酒は動かすと味が変わる。

ワインを味わっていると5リットルは入る大瓶を持って
地元人が入ってきた。
それを満杯にして1000円でお釣りが来ていた。
僕らもそれをまねてペットボトル1.8リットルに詰めて貰う。
飲み代とおみやげワイン代で600円。ここは天国。

居酒屋で近所の僕とおなじくらいの年の夫婦がやっている
トラットリアを紹介してもらう。そこはフラスカーティの
ワインに合ったエレガントな料理をだす。
生のマカロニのトマト系ソースは温かい心の味。
今回の 旅行ベストの一皿だ。追加で頼んだゴルゴンゾーラの
リガトーニも忘れられない。で一人2500円。さらに、天国。

夕方は仕上げの(仮称)アントニオの店に。これで3日連続。
おやじとおばさんの顔にあった 知らないジャポーネに対しての
険しさが無くなり、帰るとき、また来いと声をかけてくれた。
旅人にはそんなひとことがこころにしみる。

イタリアにいた6日間、ずっと自然なものばかり食べていた。
凝った料理は何一つないが、ずっと地元でとれた物
地元に伝わる 食べ物を楽しんだ一週間だった。

日本に帰る飛行機で食べた化学調味料たっぷりのカップ麺には
口がしびれて閉口した。

朽ちかけた館の中にフラスカーティワインの蔵発見


極上のフラスカーティワインがこんなでかい瓶で800円!


想い出の生マカロニ( ソフトフォーカス)


キノコ味が口に広がるリゾット

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