ホームボタン
タイトル
前のページにもどる
イタリアで食べたものボタン
メールボタン
ボローニャ

4日目 1月15日(土) ボローニャ/ミラノ
朝ボローニャのホテルでぼんやりテレビを見ていると「ショーペロ」と言っていた。これはイタリア語でストライキのこと。つたないヒヤリング力の悲しさ、概要がすべて分かったわけではないが近く鉄道のストがあるようだ。ほんとうなら1日、小都市ボローニャでゆっくりしようとおもったがストで足止めされてもかなわない。午前中、町を少し散歩、かわいらしいロマネスクのステファノ教会を見学した後列車でミラノにいくことにする。

駅ではいままで切符の窓口で購入していたが、BIGLIETTI VELOCE=スピード切符販売の意、つまり自動販売機が何台も各駅においてありそれを利用することが多かった。クレジットカードも使え、なかなか便利だ。ボローニャからは2時間足らずでミラノに到着。こうしてイタリア半島を尺取り虫のようにすすんでいくと一回あたり移動する電車に乗る時間はとてもすくなくて済む。電車代もだいたい都市間で約20ユーロ。ユーロスターなら2等でもとても清潔だ。スーツケースを入れるスペースもある。これもイタリアに通い自分でみつけた旅の方法。

バカでかいミラノ中央駅に到着。コロッセオよりでかいんじゃないか。また意味不明の彫刻がファシスムを想起させる。駅をおりてホテルについたのが午後3時、そろそろ夕方のお店が開く時間。休むのもそこそこにしてミラノの、というより世界の買い物ゾーンモンテナポレオーネ周辺に向かうことにする。まず最初にさがしたのは医師でネクタイ好きが高じてネクタイショップを始めたという「アンジェロ・フスコ」の店。モンテナポレオーネの一本裏になるが店はほどなく見つかった。店にはグランドピアノがまんなかにどんと置いてあり大きな液晶モニタでオペラが流れ店主の音楽好きがうががえる。奥様風の女性にネクタイを3〜4本欲しいがというといろいろ見せてくれた。すべて織物であとで由緒書きを見るとコモ周辺からインドまで旅して古代織機で織られた絹織物を探してネクタイにしたという。ネクタイの仕立てはすべてセッテピエゲ=ネクタイの素材を7回折ってネクタイの表地そのものを芯として利用する贅沢なやりかた。選んでいると整形外科医アンジェロフスコ氏が登場。日本で隠れた人気があること、2日前にマリネッラに行ったこと、どんなネクタイがクラシカルな装いに合うかなどを話した。それでは一緒に写真をとろうということになった。この写真はわたしの宝となるはずだ。

その後、スピガ通りで今いちばん旬な店、「FAY」でお買い物。ここはどうやらトッズの経営らしい。バーゲンの真っ最中で店内にはミラノっこがあふれていた。いわいるミラノオヤジはここのマウンテンパーカ、ブルゾンのようなアウターに注目しているようだ。エレガントな中年女性も来ている。
夕食はひとりでホテル近くのトスカーナ料理店に行く。手長エビのタリアテレもよかったが牛肉をバルサミコ酢でソテーにした物がなかなかおつだった。


セントステファノ教会 アンジェロ・フスコ氏と共に 「Fay」via spiga
セントステファノ教会・ボローニャ アンジェロ・フスコ氏と共に・ミラノ 「Fay」via spiga ミラノ

5日目 1月16日(日) ミラノ/ゲンメ/ミラノ
朝、バスとタクシーを乗りついで、ピエモンテワインの里ゲンメにあるロロピアーナのファクトリーショップにいく。
毎年ここにはかかさず行くが、最初に訪問してから10年、販売スペースも大きくなったがリラからユーロになるのをはさんで価格もだいぶ上がってきた。しかしロロピアーナの人気はかなり高まってきたようで いままではショップにあまり人がいなかったが今回かなり多くの人が買い物に来ていた。以前はロロピアーナの名前を知らないイタリア人も多かったがイタリア主要都市の中心のみらず世界の大都市のいい場所に店を出店しつづけた苦労が実り今は知っている人が多くなってきた。衣服における「エルメス」をめざしているという話しも聞いたことがある。高級カシミアのトップメーカーであるロロピアーナはその夢を実現しつつあるのでないか。ロロピアーナの製品は選び抜いた高級素材を使用し、縫製も採算を度外視し手作業を多く使っているためファクトリーショップとはいえイタリアの相場と比べてかなり高い。以前ミラノからここまでの道中、運転手にあそこは高いのでやめろ。おれはもっとやすい店を知っていると説得?されたことがある。しかしロロピアーナ製品を使ってみるとその価格に見合った物だと言うことがわかってくる。(とはいえ六本木ヒルズ、銀座店ではすごい定価がついているが・・・)おおきな空間はカフェをはさんでアウトレットゾーンとプロパーゾーンにわかれている。プロパーゾーンにはsuper180、ワールドレコードの服地、ヴィキューナのセーターなどレアなものがあるのでマニアには堪えられない。今回はスパンカシミアのジャケット地、カシミア93%シルク7%カシミアクラウドのジャケット地などを購入してきた。

夕方は、ポルタガリバルディ近くの元ヴォーグ編集長経営のセレクトショップ10(ディエチ)コルソコモに。東京にも支店があるらしいがこの店は結構好きだ。一階は野外カフェとセレクトショップ、ショップは日本のセレクトショップのような予定調和的なしなぞろえではなく、お、こんなものが・・・という「驚き」のある品ぞろいだ。2階はCDとブックショップになっている。静かで知的なセクシー空間とでもいうべきか。ここで3枚CDを選んだ。

6日目 1月17日(月) ミラノ
ついに来た。恐るべき日・・・とはおおげさだが。電車は大がかりな夜までのストライキ、月曜は美術館、博物館が休みでやることが全くない。でも店は開いていたのでウインドウショッピングでもしようと町にでた。地下鉄モンテナポレオーネ駅で降りてミラノの高級ホテルフォーシーズンズの前を通った。ここは昔の僧院をそのまま利用しているホテルでイタリアは高級、普通を問わずこういう作り方がおおい。古い建物への尊敬の念が強くそれを保存するだけではなく快適に使用できるように改造しながらつかっている。古い建物の意匠はそのままに新しいデザインはそのじゃまにならないようスッキリした形で追加する、これがイタリアでよく見かける建築の方法だ。たとえそれが悪徳の皇帝がたてたものであってもファシスムの頃に作られたものであっても。ローマテルミニ駅前ディオクレティアヌス帝浴場は外見は全くローマ遺跡そのままだが内部はすばらしい教会になっている。これはミケランジェロの設計。日本人なら壊して作り替えるか、そのまま残すかどちらかだろう。このように古代遺跡に教会という機能を追加する発想はイタリア独特だ。「木」の文化「石」の文化の違いはあれど我々日本人も過去の遺物に対しての尊敬の心はもちたい。ファッションといううつろう世界にすんでいても。過去のスタイルに敬意を持ち長く愛着をもって使われる服を作っていく、そして新しいエッセンスをひとたらし「追加」する。それがクラシックの心だと思う。

イタリア最終日の食事は大好きなレストラン、駅の近くのアルトパッショに。焼き野菜中心のアンティパスト、家庭風のタリアテレ、そしてカツ好きの私にはたまらない骨付き肉をつかたミラノ風カツレツ、満足の一人ディナーだった。


ロロピアーナショップ 10コルソコモ ローマ・ディオクレティアヌス帝浴場
ゲンメ・ロロピアーナショップで世界最高品質ウールスーパー190'S、ビキューナの現物を見る。 ミラノ・10コルソコモ。一階がカフェとショップ。2階がCDとブックショップ。美しく静かな空間。 ローマ・ディオクレティアヌス帝浴場。遺跡の中に大聖堂があるという驚くべき設計。古きを愛するイタリア、ここにあり。

ホームに戻るボタン 前のページに戻るボタン 上に戻るボタン  

オーダースーツ、オーダージャケット 〒460-0003 名古屋市中区錦3-10-5 オーダーサロンタナカ tel052-961-6401