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2006年1月13日昼にローマから電車でフィレンツエ駅につく。ホテルに荷物を預けピッティイマジネウオモが開催されているフィレンツエサンタマリアノッベラ駅北のバッソ要塞に向う。ピッティウオモは男性ファッションの最終製品の世界最大級の展示会。毎年数十社の入れ替えがあるが出店希望社は1000社以上あるという出店社にとってもあこがれの展示会。ことしのテーマはfuturo maschile (未来の男性の意?)。参加国国旗がすべて白で表現されてかかげられていた。白を強調しているのか白い花専門の臨時花屋も展示会場に出現していた。 メイン会場近くの中世弾薬庫に使われた趣きのある建物にHACKETTの展示があったのでのぞいてみた。ここは英国メンズウェアメーカーだがリシュモングループ入りしてコレクションもかなり豊富になっていた。柄は純英国調だが素材はかなり柔らかくイタリア製かもしれない。ジャケットのディテールもナポリ風の手の込んだものが多かった。クラシコイタリアの洗礼を経た英国ブランドという味わいがあった。メイン会場にもどり多くのブースをウォッチングする。まず差し色などを探すのだが全体的に昨年より落ち着いた色になってきたのではないか。昨年の夏によく見かけた明るいグリンとすみれ色のパープルは姿をひそめ、モスグリンと暗めのパープルが目立った。デザインも落ち着いたものが多かった。
メイン会場地下エルメネジルドゼニアの大規模なブースの入り口を飾っていたのが、ビキューナのコート。ロロピアーナ社とともにビキューナを牧場で育て殺さず刈り取るペルー政府との共同事業の権利をもっていたアニオナ社を数年前ゼニアが買収。それ以来ゼニアブランドのビキューナ登場を期待されていたがついにプレタで登場した。色はナチュラルのチェスターフィルドコート。胸バルカポケットが特徴的だった。ゼニアのブースにはこのほかにスモーキングジャケットなどハイクラスな生活を想起させるアイテムの展示があった。Z.Zegna,Zegnaスポーツなどディフュージョンブランドの構築で顧客の裾野をひろげつつゼニア本体はラグジュアリブランドへの上昇志向が見え隠れしていた。 ゼニアだけではなく多くのブランドでラグジュアリ指向が顕著だった。誰しも「エルメス」の地位に座りたいと考えるのは無理ではない。1階のブースにボディを総革張りにカスタムメイドしたスマートが展示されていた。スマートというミニマムな車でさえラグジュアリに楽しみたいという試みか。ラグジュアリの世界にカジュアルの世界からの影響を散見した。カシミアメーカー「ピアチェンツア」のブースではユーズド処理をしたカシミアのジャケットが目についた。2階ブースの同じくラグジュアリブランドのアルニスの服にはいつも驚きがある。どこから見てもフランス趣味。ディテールに凝った貴族趣味のジャケットは一歩間違えると古い洋品店のシニア向けジャケットだが、そこにはエレガントな香りがたちこめている。ちょっとおもしろかったのはわたしが中学3年の頃流行った肩のヨークに特徴が有るなつかしいウエスタンシャツを「ORIAN」というシャツのブランドのブースで見かけた。素材は高級なものに変わっていたが。
2階ピッティ最人気ゾーンともいえるクラシコイタリアのコーナーに行く。ルイジボレッリのブースはとても活気がありシャツメーカーからメンズ総合ブランドに完全に脱皮した。ことしはジーンズもあった。しかしそのアイテム群にはそれぞれに過剰品質ともいえるシャツ同様の質の高さがある。手作りを基本としたナポリの土壌がボレッリの質を支えているのだろう。 スーツの展示をおしなべて見るとやはり濃紺のストライプが主流だが表面感のあるダークグレーも多くなってきた。グレンチェックはさまざまなメーカーが取り上げている。シングル全盛でダブルブレストスーツもいくつか見かけるがまだまだメインアイテムとはなっていない。 ピッティウオモにくるバイヤー達が着ている服も流れを占う参考になる。11年前初めてのイタリアでは茶靴全盛だった。その後、黒靴をよく見かけるようになってきた。今年は焦げ茶の靴が多い。スエードの焦げ茶もよく見かけた。 ピッティウオモ会場を午後5時頃あとにしてサンタマリアノッヴェラ教会の前を通りながら歩いてホテルに帰る道すがら、エレガントな子供服店を見つけた。わたしがピッティウオモに行っている間ウフィッツイ美術館に行っていた同行した妻と娘とホテルで合流しその店Loretta Caponiに行ってみる事にした。シックな色使いの子供服、ホームリネン、そしてネグリジェなどのナイトウェアがおいてある。
落ち着いた店内で店員さんに勧めてもらいながら娘に服を試着させたりしているとひとりの男性が熱心に素材を選んでいるのに気がついた。見た事ある人だ、誰だったかなとすこし考え思い出した!デザイナーでかつ服飾についての碩学、CLOTHES AND THE MANの著者、アランフラッサー氏だった。彼の服飾論にふれ尊敬していたので一言あいさつしたいなと思いながらフィレンツエの名店でアラン氏とふたりで買い物できる幸せしばしにひたりことばをかわす事も出来なかった。その店Loretta Caponiについて書いておくと、場所はフィレンツエの目抜き通りトルナブオーニに位置し、かのアンソニーホプキンス氏、クリントン夫妻なども顧客につらね店内に縫製工房を有する商工同居(イタリアでは工房を併設している商店をボッテガという。)の名店。 その後わたしたちはたまたま泊まったホテルで開催されたピッティウオモのパーティに新調した服を着た娘とともに参加した。DJ&サックスプレーヤーのユニットの音楽がながれる ホテルのラウンジで華やかに着飾ったイタリア人とともにフィレンツエの一夜を楽しんだ。 2006年ピッティウオモ報告、完 |
| 2006年1月ピッティウオモファッションチェック | |||
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| こんストのロングジャケット | ダブルはウエストを絞る。 | うすい色の短いジャケット | タータンのジャケットが楽しい。 |
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| 黒の4分の3丈コート | イタリア人はテラコッタ色が好き | こんストジャケにビトンを斜め掛け | ポケットチーフできりりと歩く |
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レンガ色のタイが渋い |
イケメン&すみれ色コーデュロイ | 茶の濃淡で全体をまとめる | 派手なパンツとシックなマフラー |
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| こんストスーツでビジネス | メガネとタイを合わせる | ジーンズ、サングラス&マフラーズ | グレーのスーツに黒のタイとシャツ |