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家族を連れてイタリアへ

今回はいつもと違い一人きりの出張ではなかった。当店は私と妻とできりもりしている。妻もイタリアから見たメンズスーツの世界を学ぶ必要があるということで今回は一緒にいくことになった。我が家には小学2年の娘もいる。まだ甘えたい年頃なのでおいておく訳にはいけない。そんなことで連れて行った。イタリアは人がいうほど治安は悪くない。しかし交通事故は多いしトイレも日本ほど多くなくなど子供には居心地のいいところとは言えない。また歴史遺跡、美術館、買い物には最高だがディズニーランドのような場所はない。そこで娘には事前に「いたりあにはきょうかい、びじゅつかん、かいものしかないよ。」と言っておいた。とはいえ子供のうちから本物の美術品を見ておく事はとても人生にとってとても重要ではないか。妻こども連れで贅沢かと思うが意外に安くすむ。航空運賃はルフトのエコノミーで大人が名古屋イタリア往復105000円のところ子供78000円。ホテル代は部屋単位なので添い寝ならコストはかからない。

1/11ローマ
ローマにつきなじみの店でワインと食事、子供は長旅でお疲れ気味。ホテルの前のサンタマリアマッジョーレ教会は夜見るとすこし怖いと娘は言う。

1/12ローマ
朝からヴァチカン美術館に行く。入り口ではすごい行列だったが約20分ほどで入ることができた。近頃イタリアでは有名美術館、教会の入り口のテロ対策ボディチェックが原因で行列ができる。日本語オーディオガイドを借りて中に入る。美術館からみるサンピエトロのクーポラは美しい。古代のまつぼっくりをかたどった噴水が鎮座するピーニャの中庭、室内すべてに装飾がほどこされている宮殿内、ラファエッロのフレスコ画そして人類の宝システィーナ礼拝堂全体から感じるオーラなどバチカン美術館のすばらしさを感じ、サンピエトロの中もじっくりみてさらにクーポラにも上りまさにバチカンの魅力を満喫した。なにか儀式があるらしく広場の大きなディスプレイには昨年即位したベネディクト16世のライブ映像が流れ群衆は新法王を讃える言葉を叫んでいた。その後、パンテオン、ナボーナ広場、トレビ、スペイン階段などの必見スポットをめぐった。娘は天空のドームから空が見えるパンテオンが気に入り熱心にスケッチしていた。

クリスマスの時期の風物詩キリスト誕生の模型プレゼピオもサンピエトロ広場のは巨大。 サンピエトロ広場の大プロジェクターに写る法王ベネディクト16世のライブ画像 世界からローマに集まったシスターもトレビの泉には感動。

1/13ローマ/フィレンツエ
ホテルの前のサンタマリアマッジョーレ教会に行く。夏に雪が降りその場所にマリア様を祭る教会を作ったという伝説がある。バジリカ式の美しい教会だ。コロッセオに行ってからフィレンツエ行きの電車に乗ろうとホテルをでた直後、妻と子が新聞紙を持った悪名高いジプシーに三方から囲まれ襲われそうになった。でも寸前に察知した私が大声でけちらし事なきを得た。11年イタリアに通ってはじめての体験だった。海外では自分は自分で守らなくてはならない。これからまだ旅は長いので気をつけていかねば。フェレンツエには昼に着く。駅にでカウパレードがフィレンツエで開催されていたことに気が付く。2002ロンドンに訪れたとき町に様々なデザインを施された牛の像を見た。これがカウパレードでさまざまな年で開催されているチャーミングなアートイベントだ。その都市のアーティストが製作を担当するのだが牛たちとの再会はとてもうれしかった。その後わたしは仕事でピッティウオモに。妻と娘はウフィッツイ美術館に行く。娘はウフィッツイの絵本を持っていたのでお目当ての名画がいくつかありとても楽しんだようだ。夜ピッティのパーティに行く前いままでの旅で見つけたトルナブオーニ通りの名バールPROCACCIで赤ワインとトリュフのパニーニを楽しむ。

フィレンツエ共和国広場のカウバレード ウフィツイ美術館前のカウバレード ホテルで行われたピッティウオモのパーティ

1/14フィレンツエ/ミラノ
仕事も済まし、フィレンツエの美しい街を散策。サンロレンツオ教会でミケランジェロ作昼と夜像をみる。完成したところと未完成の箇所のコントラストがおもしろい。サンマルコ教会、アカデミア美術館も人が少なく快適に見ることができた。娘はアカデミアのダヴィデ像を写生していた。ダヴィデ像のかたわらにはCGでこの彫刻をシミュレートしてあり様々な角度からこの像をみる事が出来る。市場で大好きな牛モツ煮を固いパンにはさんだフィレンツエ名物パニーニとワインを立ち食いで楽しみ午後の電車でミラノに。ミラノの宿はいつも泊まるホテルなのでリラックスできる。

1/15ミラノ/トリノ
オリンピックが開かれる街、トリノに小旅行。ミラノから電車1時間半、トリノの駅も華麗な作りだ。まずトリノの象徴とでもいうべきモーレアントネッリアーナに行く。思ったよりでっかい建物19世紀後半に建てられた170mの巨大な建物。これは塔なんだろうか?寺院なんだろうか?疑問に思いながら中に入る。まず併設の国立映画博物館に。面白い展示のしかたに驚く。ちふと暗い空間に出る。驚きました。目の前にスペクタクルが。高さ100メートルは有ろうかという大ドームの上一点に小さな真四角の開口部がある。そこから糸が垂れている。下をみるとガラスのエレベータがスーッとその糸をつたって昇っていく。昇っていくに従ってドームの窓がしまり内部は暗い巨大空間になり幻想的な映像がながれる。また地上には巨大な金色のエジプト風怪物巨像が座ってる。こんな景色生まれて初めて。私トリップしました。その後はそのエレベータに乗って空からトリノの街の美しい景色をみた。ドーム地下にはキューブリック時計仕掛けのオレンジ風のカフェもあり楽しい。ショップでフェリーニのDVDを2枚買った。

トリノの象徴モーレアンネッリアーナ。オリンピックのマークもこのデザイン。

モーレ内国立シネマ博物館にあるマリリンモンローのブラジャーと靴 モーレのドーム内エジプト風怪物巨像

モーレの感動をあとにトリノの街を歩いた。瀟酒で美しい街並。なぜいままで来なかったのだろう。カステッロ広場の中心に位置するマダマ宮殿のリストアが終わり息を飲む美しい内装の中を見る事ができた。この広場にオリンピックの受賞会場を作っていた。たぶん開会には間に合うだろう。町はオリンピックの前にしてはまちはオリンピック一色という訳でもない。静かなものだ。建設中の施設も多い。日本の新聞を読むと施設の建設がオリンピックに間に合うかということで暗にイタリア人はいいかげんだとでも言いたげ。しかしこれは違う。オリンピックはたしかに4年に一回のスポーツ祭典だがイタリアはローマ帝国、バチカンなど西欧文化の中心。大きなイベントなどイタリアではいくらでもあるのでイタリア人はオリンピックをすごいイベントとことと思っていないふしがある。ちなみに大通りに一軒だけあったオリンピックショップだけはオリンピックムードだった。ミラノへ帰る電車の時間も迫っていたのでサンカルロ広場のバールに入った。サンドイッチにコーヒーを頼み飲んでいると客はカウンターに乗っている大皿のカナッペや揚げ物、チーズなどちょっとしたつまみをつまんでワイン、スプマンテなどを飲んでいる。どういうシステムなのかを知りたくなってレジに座っているご主人に聞いてみた。どうも飲み物を頼むとそのつまみを食べてもいいようだ。客のトリノっ子のまねをしてスプマンテを飲みながらつまみをつまんで楽しんだ。ミラノ行きの列車に乗ったときダヴィンチ制作説もある死せるキリストを包んだというトリノの聖骸布を見忘れた事に気がつく。またこの街に再び訪れる動機ができた気がした。
回廊が続くトリノの美しい町並み オリンピックストア マダマ宮殿前の受賞会場とお姫様達

1/16ミラノ
この日はロロピアーナ社へ買い付けのため訪問という仕事。夕方にはミラノにもどりドウモに昇ったりデパートであるリナシェンテにいったりする。イタリア最後の夜はホテル近くのレストランAに行き旅の無事を感謝しつつ大好きな骨付き子牛ミラノ風カツを食べる。

1/17ミラノ/名古屋
朝マルペンサ空港につきルフトハンザのカウンターにいくとなんと予定の飛行機はキャンセルとの事。あわてたがパリ経由のエールフランスの名古屋便に振り替えてもらえる事になった。約5時間遅れ無事に名古屋についた。


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