ピッティ報告2009taitoru
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pitti08でのロボット人形 ピッティウオモでのスナップ2

雨のピッティウオモ2008/2009秋冬

ピッティウオモ通いはこれで12回目。数を重ねたため今回は航空会社のマイレージがたまり飛行機もエコノミーからビジネスへアップグレードができた。おかげで遠い旅も短く感じる。ホテルはフィレンツェサンタマリアノッヴェラ駅とピッティウオモの会場のちょうど間にあるPalazzo vecchioがとれた。フィレンツェ空港から宿まではタクシーで20ユーロ。夜はロロピアーナ社のスタッフと食事。

次の日朝起きると雨なので駅で折りたたみ傘を購入。イタリアにいる一週間ずっと雨が降っていた。 旅行中オフの1日にはマントヴァでサイクリングを計画していたが断念。町を歩くと身体が濡れてきて道を間違えたときなど心細く情けない気にもなった。でも悪い事ばかりではない。まず寒くはなかった。そして石畳の道や古い建物の壁がしっとり濡れて美しいことに気がつく。ラッキーだったのは帰りの飛行機。冬のミラノの朝、晴れていると濃霧が出て飛行機が飛ばないことがあるのだが雨のため霧が出ずちゃんと飛び問題なく帰国できた。

おもしろい建物やブース

第73回のピッティイマジネウオモ、1/9から1/12までの開催だが最終日に行った人の話を聞くと鉄道のストが重なりスタッフがそそくさと帰り支度をはじめ事実上1/12は午前中で終わってしまったようだ。幸い筆者は1/11に行ったので1日中落ち着いて見る事が出来た。今回もユーロ高が続いているためか以前より日本バイヤーの数が少ない。ピッティウオモはイタリアだけでなく世界のメンズウェア関連の会社がブースをかまえ、プレゼンテーションとバイヤーの買い付け、契約を待っている。会場には大きな建物がいくつかと独立したパビリオンがある。パビリオンはその形を見ているだけでおもしろい。今年はまるで野菜市場のようなパビリオン(MASON'S,上右の写真)とスイスの宿屋のようなバビリオン、古い額縁で作ったパビリオン(下写真)などとびきりおしゃれ。またブースもとてもユニークなものがある。古本を何万冊も積み上げブースにしたメーカー(下左写真)、多数の洋服用メジャーをを吊るし壁にしたブランド(下写真)などおもしろいアイディアがいっぱいだ。メイン会場のまえにはテーマに沿ったオブジェが並ぶのだが今年はマジンガーZかガンダムのようなモノトーンのロボットがまるで中国の兵馬俑のようにならぶ。意味はわからないがとてもアートだ。イタリア人も面白そうに写真を撮っていた。(上左の写真)

woolrich パビリオン 展示ブース ブース
古本を積み上げたブース。Woolrich ふるい額縁で作った家 メジャーを吊るしてブースにする。Glanshirt 服も天井から吊るして展示
日本からピッティへ
尾州房
尾州房のブース

イタリアのみならず世界中のメンズファッションメーカーが競う頭のてっぺんから足の先までを対象にしたおしゃれの数々。おもしろいところではビーチサンダル、いわいるゴムゾーとかビーサンをオシャレに展開しているブースがあった。カラフルなものはいうまでもなく周りとハナオの部分をスワロスキーであしらった光り物ビーサンには驚く。カラフルなイラストなどで彩ったバイクのヘルメットのブースもある。

メイン会場に入ってみる。この会場にはクラシックなブランドが多く入っている。そして2階にあるのがクラシコイタリアのゾーン。洋服業界、紳士服地業界で良く知られたVIPたちが顔を揃える。今回はブースを出していないエルメネジルドゼニア、ロロピアーナのトップも来場していた。やはりピッティウオモは展示会というだけでなく紳士服業界の一大サロンであり情報交換の場なのだろう。

日本もがんばっている。メイン会場にほど近い建物でブースを展開しているSHIGERU TAKIZAWAも2年目でかなり充実してきた。我が名古屋にほど近い一宮、尾西は日本最大の毛織物産地で日本独自のすばらしい技術で製品を作ってきた。しかし最近は中国に押されて厳しい状況だ。巻き返しをはかるべく、ピッティウオモで毛織物メーカー、仕上げメーカー、デザイナーが協力して「尾州房」と名付け日本独自の文化、技術を織り込んだクロージング、グッズをブースで展開しことしで3年目。ピッティにくる厳しいバイヤーの目に止まるような世界に通用する物づくりをめざしている。素晴らしい試みといえる。

スーツ、ジャケット、今年の傾向
さてわが本業であるスーツ、ジャケットにおける今回のピッティウオモの傾向、差し色はモスグリーン、カキ色、グレーがかったパープルといったところ。スーツは3ボタン段返りと2ボタンの2極分化。2ボタンシングルは丈が短くなった影響で衿巾が細くなってきた。そういう2ボタンにはこれもよく見る細めのネクタイが合うのだろう。クラシックな3ボタン段返りシングルも決して少なくない。こちらにあわせるネクタイは従来あった太さ。各クラシコブランド、商品は2ボタンを扱っているがやはり愛は3ボタン段返りシングルにあると感じたのはわたしだけだろうか。また参加のバイヤー、関係者が隙のないぴしっと体にあったラインで短めの丈のクラシカルなダブルブレスト6ボタン2つ掛けを着ているのを良く見かけた。ベルベストではダブルジャケットと名付けられた薄地のカシミア100%を2枚合わせた服地をディバイディングという技術で作った一重仕立てのジャケットがあった。裏を見ると表と同じで真っすぐな縫い目が見えるだけ。従来でも厚地のものなら存在したが2枚合わせても300g/m以下の薄地で縫製も極めて困難。超絶技巧としかいいようのない難しい技術に挑戦する姿勢がベルベストのまた現在ある地位の理由なのだろう。価格はいくらか恐ろしくてきけなかった。おもしろい流行としてはエルボーパッチブルネロクチネリ、コルネリアーニなどさまざまなブランドでエルボーパッチを見かけた。イタリア語で「コッペ」(=当て布の意)というそうだ。正統派の濃紺ペンシルストライプのスーツに大胆にもベージュのエルボーパッチをあしらう過激な紳士も複数発見。ご参考までに下に写真も掲載しました。
PITTI UOMO で見かけた人々

PITTI UOMO2008/2009会場内で見かけたバイヤー達。おしゃれの参考にどうぞ。

イタリア男1 イタリア男画像2 イタリア男3 イタリア男4
ライトベージュのパンツはトレンド。首にはスカーフを巻くフレンチ系? うすいグレーの巻物、二人ともグレーの細身ジーンズ もう定着した感の濃紺ジャケットにホワイトジーンズ。たぶんより細く修正。 二人ともピンクシャツ&ジーンズ。ペアルック?
いたりあ男5 イタリア男6 イタリア男7 イタリア男8
赤いマフラーもはや定番 青いインターシャを小粋に。シニョーラのグレーショールとブーツも注目。 ベージュのジャケスラ。究極の細身でみごとな着こなしです。 肩の力がぬけた二人ともチーフはTVフォールド。
イタリア男9 イタリア男10 イタリア男11 イタリア男12
さあエルボーパッチの登場です。これは紺ジャケに茶パッチ。 この人もエルボーパッチ。パンツの色も合わせています。 エルボー男お二人様。ライトページュもおそろい。 エレガントなグレースーツ。あっエルボーパッチだ!
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鮮やかなブルーのタイがスーツに美しい。

濃淡のモノトーンでの合わせが見事。巻物の上手な使い方。 濃紺ストライプスーツ地で作ったトレンチコート。かっこいい! カジュアルだがこの人もグレージーンズ、グレーマフラー。

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おまけ イタリア飯報告2008

暴論を承知で言うとイタリアに滞在し普通のトラットリアで食べるイタリア料理と日本のイタリア料理はもう全然違う。日本のイタリア料理の味はすばらしい。むしろイタリアより旨いかもしれない。でもスタイルが違う。まずアンティパストだが日本のはいわゆるオードブルでちょこちょことさらに乗ってくるがイタリアは皿一杯にプロシュート、サラミ類が乗ってくるのがふつう。まったく凝っていない。プロシュートを切って皿に乗せてそれだけ。でもその位の量をパンとともに安いワイン(ぼくはいつもvino rosso della casa= ハウスワインの赤)を飲んでいるとやがてパスタが出てくる。パスタも日本のように皿の真ん中にチョコンと美しくではなく満足できる量が出される。かといってアメリカのレストランのようにこれでもかというオバカな量でなく残さず食べられる量だ。セコンドの基本は肉。塩こしょうでグリルしたものにルッコラが乗ったタリアータ、肉をゆでただけのボッリート、牛モツや獣肉は煮込み。そんなシンプルなものばかり。でもそれがイタリア料理なのだ。どの街のトラットリアでもひとりで行って、アンティパスト、パスタ、肉料理、ワイン、ドルチェ、カフェ、水で30ユーロ前後。ユーロ高とはいえ決して高くない。

小エビとルッコラのサラダ タリアータ ボリートミスト ローストビーフ
小エビとルッコラのサラダ。今回一番のアンティパスト。Milano シンプルなうまさタリアータ。Firenze 各種肉をゆでたボリートミスト(肉おでん?)、モスタルダ(辛子味のジャム)をつけて。Mantova 薄切りのローストビーフ。今回一番のセコンド。Mantova
おまけ イタリア飯報告2008 - 北イタリアの味、ミートソースのパスタ

今回の旅のあいだほとんどずっと、pasta con sugo di carne 肉のソースのパスタ、つまりミートソースのパスタを食べ続けた。じつはこれが一番旨くて安くて赤ワインにあっておいしい。まさにパスタの基本中の基本。アーリオオーリオとかスパゲッティポモドーロが基本とだと思いがちだがこれは家庭の味。トラットリアでの基本は肉のソースのパスタだとわたしは結論づける。(また暴論?)日本で言うときつねうどんとかざるそばあたりだろう。イタリアの場合挽肉ではなく叩いた肉を使うことがおおい。トマトを使わないことも多くブロード(だし)や野 菜、地のチーズで味をととのえる。

sugo di carne sugo di carne sugo di carne sugo di carne
手作りコンビーフのパスタ。ほのかにシナモン香り。大盛りでもぺろり。Mantova 手作りタリアテレ。ミラノに行くたびカツとこれは食べます。 Milano 豚肉を刻んでソースにしたもの。好きだなこういうの。Mantova 極めてノーマル。でも悪くない。Firenze
おまけ イタリア飯報告2008 - 2.5ユーロ対決 フィレンツェVSミラノ
トリッパのパニーニ カルツオーネ
パンのなかがえぐってあって沢山トリッパが入るようになってます。愛がありますね。Firenze 有名なルイーニのパンツェロッティ。便利なところにあります。Milano

イタリア人は一般的には夕食より昼飯を主にするといわれている。アンティパスト、プリモセコンドとしっかり食べるのだが最近は昼飯は軽食ですませることも多い。そのなかですばらしい2つをご紹介しよう。(2店とももはや超有名店だが。)フィレンツエ中央市場脇の屋台でだされるトリッパ(モツ煮込み)のパニーニ。フィレンツエに行ったら必ず食べるもの。塩味で柔らかく煮込んだトリッパつまり牛モツをたっぷり惜しげもなくフランスパン系のパニーニにはさむ。バジルのオイル(sarsa varde)と唐辛子のオイル(sarsa rossa)のどちらをかけるか聞かれるのでぼくは両方掛けてもらう。こんな旨くてたった2ユーロ半、ワインもミニボトルを1ユーロ半で飲める。もう申し訳ないくらい。最高の昼飯だ。(僕的には。)ミラノにもドウオモ近くにルイーニというパンツェロッティ、ピッツアの中身のはいった揚げパンの有名店がある。ここもひとつ2.3ユーロ。昼には行列もできるが回転がいいのですぐ買える。コーラがあればそれで満足。軽く昼飯というならこれで十分なのだ。

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オーダーサロンタナカ 〒460-0003 名古屋市中区錦3-10-5 電話052-961-6401 定休日 水曜 営業時間10時より18時30分まで